Methodology

評価手法(Methodology)

PPI / RVI / FunctionScore の算出ロジックを完全公開

本ページは Nutra Forensics Men の評価指標の技術ドキュメントです。 読者向けの概要はPPI スコアとはをご覧ください。 本ページでは「再現性」「透明性」「PMID 参照」を軸に、 評価アルゴリズムの内部仕様を詳細に開示します。

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エビデンスレベル判定基準(1〜5)

すべての成分は、ヒト試験の有無・論文の質・サンプル数を基準に エビデンスレベル 1〜5 で分類され、ingredient_evidenceテーブルに保存されます。根拠となる一次論文が特定できている成分については、 その PMID を成分詳細ページに掲載しています。PMID を掲載していない成分もあります— 掲載がないことは「根拠がない」ことを意味しませんが、 当編集部が一次文献を特定・検証できていないことを意味します。

Lv.5確立

判定基準:大規模RCT・メタ解析が一貫して有効性を支持している

該当例:クレアチンモノハイドレート(筋力)、カフェイン(運動能力)

Lv.4強い

判定基準:複数の独立したRCTが有効性を支持している(効果の範囲は限定的なこともある)

該当例:L-シトルリン(筋トレのレップ数)、重炭酸ナトリウム(高強度運動)

Lv.3中程度

判定基準:RCTはあるが結果が割れている、または効果が特定の条件・集団に限られる

該当例:L-アルギニン(血圧のみ)、イチョウ葉エキス(認知症の治療用途のみ)

Lv.2弱い

判定基準:ヒト試験が小規模・少数にとどまる、または企業資金の試験に偏っており独立した再現がない

該当例:シラジット(メタ解析なし・単一原料メーカーの試験のみ)

Lv.1不十分または否定的

判定基準:質の高い試験が効果を否定している、またはヒトでの試験データがない

該当例:ビルベリー(唯一の系統的レビューが夜間視力の改善を否定)

この数値が測っているもの/測っていないもの

エビデンスレベルは「その成分をサプリとして上乗せして摂ったときに、効果が得られるか」のエビデンスの強さを表します。「研究の量」でも「その栄養素が人体に必須かどうか」でもありません。

この区別は重要です。たとえばナイアシン(ビタミンB3)は、欠乏するとペラグラを発症する必須ビタミンであり、研究の量も膨大です。 しかし「サプリとして高用量を摂る」効果については、23件のRCT・39,195人を統合した コクランレビューが、総死亡・心血管死・心筋梗塞・脳卒中のいずれも 減らさないと結論しています。研究が多いことと、効果があることは別です。当サイトは後者で評価します。

したがって、必須ビタミン・ミネラルであっても、すでに足りている人への上乗せ効果が 示されていなければ、エビデンスレベルは高くなりません。これは「その栄養素が不要」という意味ではなく、 「サプリで足す意味が確認されていない」という意味です。 欠乏している人にとっての必要性は、各成分ページの解説文に記載しています。

判定の透明性

各成分の詳細ページ(例:/ingredients/クレアチンモノハイドレート)で、判定根拠となった論文の PMID と概要を公開しています。

PubMed監修バッジ(PMID 5本以上)

成分ごとに引用している PubMed 査読論文が5本以上あるとき、その成分は「PubMed監修」バッジ対象として表示されます。医師・薬剤師の監修ではなく、 医療系一次論文(ヒト試験 / 機構研究 / 系統的レビュー等)を直接 データソースとした客観的なエビデンスベースの記述である、という 意味です。

※ 2026-07-14 の引用再検証(下記)により、掲載中の引用を 検証済みのものだけに絞り込みました。その結果、現在このバッジの条件 (5本以上)を満たす成分はごくわずかです。バッジが付いていないことは、その成分に根拠がないという意味ではありません。

引用の再検証と訂正(2026-07-14)

当サイトに掲載していた PMID 引用を、PubMedの API で全件照会し、抄録本文を1件ずつ読んで「その論文が、実際にその記述の根拠になっているか」を検証しました。

その結果、相当数の引用が実在はするが内容が無関係な論文を指していることが判明しました(成分辞典・ガイド記事の双方)。 これは過去に生成AIを用いて記述を作成した際に混入したものです。 検証を通らなかった引用はすべて削除しました。誤った出典を残すより、出典がない方が誠実だと判断したためです。

現在掲載している PMID は、すべて抄録本文と記述内容の一致を確認済みです。 今後、当サイトに PMID を追加する際は、 PubMed で抄録を取得して内容を確認することを必須の手順としています。 誤りを見つけられた場合はお問い合わせからご指摘ください。

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PPI 算出ロジック(詳細)

PPI は「成分の質 × 配合位置 × ロール」を上位 10 成分まで合計し、 理論上限値 117 で正規化することで 0〜100 のスコアを得ます。

基本式

PPI_core   = Σ ( EvidenceLevel × 2 × P_pos × A_role )    (k = 1..10)
PPI_final  = PPI_core × ( 1 + FunctionScore / 100 × γ_form )
Display    = round( PPI_core / 117 × 100 )
  • EvidenceLevel: 上記のレベル 1〜5
  • P_pos: 配合位置係数(下記)
  • A_role: ロール増幅係数(下記)
  • γ_form: 剤型係数(パウダー・リキッド: 0.5 / 錠剤・カプセル: 0.4 / バー・グミ: 0.3 / その他: 0.0)

配合位置係数(P_pos)

配合順位係数意味
1〜5位1.0高濃度帯(推定 1%以上)
6〜10位0.7中濃度帯(推定 0.1〜1%)
11位以降0.5微量配合(推定 0.1%未満)

※ 配合濃度はメーカー非公開のため、薬機法の全成分表示順(多い順)から推定しています。 医薬部外品では基剤と有効成分で順位ロジックが異なるため、専用の処理を適用。

ロール増幅係数(A_role)

×1.5

Hero Active

主役の有効成分。エビデンスレベル4以上を満たし、薬機法上の効能訴求の核

×1.0

Active

補助的な有効成分。複数配合されることで処方を補強

×1.0

Functional

機能成分(保湿剤・整肌剤等)。ベース処方の品質を支える

×0.7

Base

基剤・添加剤(水・界面活性剤・防腐剤等)。安定性確保

正規化定数 117 の根拠

分母 117 は「理論上の最高構成」での PPI_core 上限値です。 上位 5 成分すべてが「エビデンスレベル 5 × 配合位置係数 1.0 × ロール 1.5(Hero Active)」、 次の 5 成分が「レベル 4 × 0.7 × 1.0」とした場合の合計値に相当します。 この基準により、現実的な最高品質処方が 80〜100 点、 平均的な処方が 40〜60 点に収まる分布になります。

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RVI 算出ロジック

RVI(Relative Value Index)は、同カテゴリ・同剤型内における単価(円/g。プロテインはタンパク質1gあたりの単価)中央値を該当製品の単価で割り、 価格妥当性を 3 段階で評価します。

定義式

unit_price  = price_jpy / amount_g   (プロテインは price_jpy / protein_g)
ValueIndex  = median( unit_price_group ) / unit_price

RVI = "割安"  if ValueIndex >= 1.2    (同レベルより20%以上安い)
    | "平均"  if 0.8 <= ValueIndex < 1.2
    | "割高"  if ValueIndex < 0.8     (同レベルより20%以上高い)

※ 中央値(median)を採用する理由: 平均値は外れ値(極端な高級品・激安品)の影響を強く受けるため、 製品分布の代表値として中央値の方が安定します。単価は円/g(プロテインはタンパク質1gあたりの単価)で算出し、容量差を吸収します。

カテゴリ内比較を徹底

プロテインとビタミン剤を同じ円/g で比較しても意味がないため、 RVI は「カテゴリ(プロテイン・アミノ酸・ビタミン・ミネラル等)× 剤型」が一致する製品群でのみ計算されます。 単発製品(同カテゴリ内に他製品が無い場合)は RVI を算出せず「比較不能」と表示します。

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FunctionScore(機能適性)

FunctionScore は「処方設計の機能的完成度」を 0〜100 で評価するサブ指標です。 PPI が成分の質を測るのに対し、FunctionScore は「筋力・疲労回復・抗酸化・吸収補助」の 4 機能カテゴリで成分がバランス良く配合されているかを評価します。

計算ステップ

  1. 成分を「筋力 / 疲労回復 / 抗酸化 / 吸収補助」の機能タグでラベリング
  2. 各機能カテゴリ内で、配合位置とエビデンスレベルから重み付け合計を算出
  3. 4 カテゴリのバランス(標準偏差)を補正項として加味
  4. 0〜100 にスケーリング

FunctionScore が高い処方は、特定機能に偏らず「複合機能で身体全体をサポートする設計」と解釈できます。

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データソース(技術詳細)

成分エビデンスの一次論文。PMID をデータベースに紐付け

楽天市場 商品検索 API

公式 ↗

製品情報・価格・成分表のスクレイピング(HTTP + BeautifulSoup)

Amazon PA-API / 商品ページ

公式 ↗

Amazon 限定商品の価格・成分情報取得

iHerb(Gemini URL Context)

公式 ↗

海外メンズ製品の成分表抽出。Gemini URL Context を使用

もしもアフィリエイト

公式 ↗

Amazon / 楽天 / Yahoo へのアフィリエイトリンク変換

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再現性と検証

① 計算式の完全公開

PPI / RVI / FunctionScore のすべての計算式・係数・しきい値を本ページで公開しています。 同じ成分表があれば、誰でも同じスコアを再現可能です。

② 掲載している PMID は検証済み

成分詳細ページに掲載している PMID は、PubMed で抄録本文を確認し、 その論文が記述の根拠になっていることを検証したものだけです (2026-07-14 に全件を再検証し、検証を通らなかった引用は削除しました)。 一次文献を特定できていない成分では、PMID を掲載していません。

③ スコア改訂時はバージョン管理

係数・正規化定数を見直す場合、Git の commit と本ページの「最終更新日」で履歴を残します。 破壊的変更がある場合は、変更内容と影響範囲を明示します。

⚠️

既知の限界

  • 配合濃度の非公開:メーカーは正確な濃度を公開しないため、配合位置からの推定値を用いています。
  • 栄養機能食品・機能性表示食品の特殊性:届出制の機能性表示食品は配合順が濃度を正確に反映しない場合があり、専用ロジックで評価しています。
  • 個人差:PPI が高くても、体質・アレルギー・トレーニング目的により最適な製品は異なります。
  • 最新製品の未収載:新発売直後は解析が間に合わない場合があります。リクエストはお問い合わせからどうぞ。

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最終更新日: 2026-05-11